1次方程式?一次方程式? 算用数字と漢数字、どちらが正しいのか

皆さんはこんな疑問を持ったことはないでしょうか。

次方程式?次方程式? どっちが正しいの?

他にも2次関数・二次関数や2進法・二進法・・・数学には数を含む言葉が多数あります。

正式な書き方はどちらなのでしょうか。

今日はそれについてまとめていきたいと思います。

 

目次

結論 どちらでもいい どちらも正しい

漢字でも数字でも、どっちでもいいんじゃない?

はい、その通りです。どちらで書いても問題ありません。

実は、教科書でも参考書でも表記に揺れがあるので、

どちらが正しいとも間違いとも言えません。

学生の皆さんは深くは気にせずに使ってみてください。

困ったら、学校で教わった書き方、または教科書に合わせた書き方をしましょう。

 

 

どちらでもいいっていうのは違和感があるなあ・・・

と感じた皆さん。良い視点です。

どちらでも問題はないのですが、ある目的を持って使い分けている場合もあります。

以下ではそれぞれどのような目的で使うことがあるのかをまとめたいと思います。

漢数字を使う目的

学習指導要領に合わせている

学校教育の基準である学習指導要領

実は、次数の二次や三次、二等分線などの表記はすべて漢数字で統一されています。

教育現場では、これに合わせて漢数字に合わせるケースが多いですね。

年間指導計画やシラバス、学習指導案など、学校として合わせているところもあるかもしれませんね。

 

参考:文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm

固有名詞、一つの用語として使っている

例えば、二酸化炭素や四字熟語の一石二鳥、これを2酸化炭素、1石2鳥と書く人はおそらくいないと思います。

「二酸化炭素」は「二」も名前の一部として使っているわけです。

数の「二」というよりも、「二酸化炭素」という固有の名前と考えたほうが良いですね。

もちろん数としての2の意味もありますが、それ以上に「二酸化炭素」という用語としての性質を強調したいわけです。

 

数学でも同じ見方ができます。

「一次方程式」と書くと、「次数が1の方程式」というよりも、「一次方程式」という固有名詞、用語ととらえることができます。

そうすることで、次数に着目するのではなく、一次方程式そのものの性質に焦点を当てることができるわけです。

 

ちなみに、四分位数や三角関数、三平方の定理など、数自体が固有のものであるときは、漢数字で固定です。

他の算用数字を組み合わせて使うこともあるので要注意です。

例えば「第2四分位数」を「第24分位数」と書いてしまったらわからなくなってしまいますからね。

算用数字を使う目的

数を強調したいとき

例えば、1次関数、2次関数、3次関数と並べると、これらの用語は「次数という数字」が強調されていることがわかります。

数字の部分に注目して欲しいときには、このように算用数字を使うことが多いです。

他に例を挙げるなら、「2等分線」と書けば「2つに分ける線」と考えることができます。

もし「二等分線」なら、この線によって角の大きさはどうなるのかとか、交点はどうか、という線そのものの性質を重視するというイメージですね。

漢字よりもわかりやすい

例えば、「二十三」と「23」漢数字よりも算用数字の方が視覚的にわかりやすいと思います。

十二角形を12角形と書くことそうですし、逆に360°を三百六十度とは書かないと思います。

わかりやすさ重視のために、あえて算用数字にする場面も少なくないです。

学習塾は算用数字を駆使してわかりやすくしているところも多いのではないでしょうか。

まとめ

まとめです。

結論は最初に述べたように、こだわらずにどちらでも使って大丈夫です。

しかし、使い分けるのであれば、

固有名詞や専門用語として使う → 漢数字
数字を強調する、わかりやすく表記する → 算用数字

というように使ってみてはどうでしょうか。

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