- 数学Ⅰ
- 数学Ⅱ
- 数学Ⅲ
- 数学A
- 数学B
- 数学C(廃止されたが、新課程で再度新設)
- 数学活用(新課程で廃止)
高校に入学したとき、皆さんは数学の科目について、どんな感想を持ったでしょうか。
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「数学Ⅰ」ってそもそも何?
読み方は「すうがくアイ」?どういう意味なのだろう
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選択科目で色々な数学があるけれども、どれを選べばいいの?
ちなみに、数学Ⅰ(すうがくイチ)です。ローマ数字の1ですね。
今回はこれらの科目について解説していきます!
項目が多いので、見たいところがある人は目次を利用してください! ↓↓
科目の名前の意味について
ローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)とアルファベット(A、B、C)
高校数学は「ローマ数字の1,2,3」と「アルファベット」を使って分類しています。
これらで数学の分野を分類しています。大まかには以下の通りです。
- ローマ数字を使った数学 ※「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ」
-
解析学(主に微分や積分)の基本や一部の代数学(方程式など)を扱う科目。
系統性が強く、数学Ⅰ→数学Ⅱ→数学Ⅲの順番で学習をする。
- アルファベットを使った数学 ※「数学A、数学B、数学C」
-
上記に含まれない分野を扱う科目。幾何学(図形)、代数学(集合、ベクトルなど)、統計学、確率など
系統性はあまり強くないので、数学Aの次に習うものが数学Bというわけではない。
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解析学?微分や積分?聞いたことないし、よくわからないよ
という人は、とりあえずは「そういう数学の内容があるんだな」というくらいの認識で大丈夫です。
どんな人に必要な科目なのか、どんな目的があるのかは、下の各科目の説明を読んでみてください。
科目の内容についての注意
具体的な内容は各項目でまとめますが、注意点があります。
それは、国の方針(文部科学省の学習指導要領)によって履修内容が別の科目に移ることがあります。
例・・・「場合の数と確率」
数学Ⅰ → 数学Ⅱ(1982年~) → 数学Ⅰ(1994年~) → 数学A(2003年~)
すでに高校を卒業されている方からすると、
これって数学Ⅰにあった内容だっけ!?
数学Ⅰで昔習った内容が無くなってる!?
なんてことが良くあります。
上記の説明もいつかは古いものになってしまうので、情報の更新は常に必要ですね。
数学Ⅰとは?
どのような内容なのか
数学Ⅰとは、高校数学における基礎的な内容について学ぶ科目である。
大抵は高校1年生で習うことになります。この科目は高校数学において最重要です!
数学Ⅱや数学Ⅲ、他にも数学B・・・どの数学にも使う基礎的な内容を扱います。
どのような人に必要なのか
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数学Ⅰはどんな人に必要な科目なの?
数学の必履修科目、つまり高校卒業のためには必ず授業を受けなければいけない科目です。(2021年現在)
つまり、高校生全員が必ずやることになりますね。
文部科学省は「すべての高校生に必要な数学的素養」として、数学Ⅰの内容を考えています。
数学Ⅰをマスターすることが、これから習う数学を理解するための手助けをしてくれることでしょう!
数学Ⅱとは?
どのような内容なのか
数学Ⅱとは、数学Ⅰで学んだことをもとに、発展的な内容について学ぶ科目である。
ほとんどの高校では2年生で取り組むこの科目、簡単に説明しますと数学Ⅰの続きです!
とはいえ、実はこの科目は過去に何度も手を入れられているので、
数学Ⅰの続きというよりは、高校数学のより難しい内容を多く扱う科目と考えると良い気がします。
実際、数学Ⅰでは現れなかった新たな考え方(虚数、対数、極限など)が次々と出てきます。
しかし、これらの新たな考えを受け入れられれば、実は取り組みやすい内容です。
おそらく問題は、テストで時間が足りなくなりやすいこと。文系にはつらいかもしれません。
どのような人に必要なのか
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数学Ⅱはどんな人に必要な科目なの?
文系・理系を問わず、国公立大学に進学をする人には必要であると思われます。
数学Ⅱの内容は、様々な分野に応用しやすいため、とても重要視されています。
私立大や短大、専門学校においても、理系分野であればほぼ必須となるでしょう。
逆に、上記にない私立文系等の学校や、高卒で就職を考えている人には必要ないと言えます。
数学Ⅲとは?
どのような内容なのか
数学Ⅲとは、 数学Ⅱで学んだことをもとに、 将来、数学が必要な専門分野に進む生徒の数学的思考力を伸ばす科目である。
数学Ⅲは大学の理系学部学科(医学部、理学部など)に進学するために必須となる科目です。
「数学Ⅰ」と「数学Ⅱ」の内容が理解できている前提で進める内容となります。
時々、数学Aや数学Bの知識も要求してくる、高校数学界のラスボスです。
だからこそ、「高校数学で一番難しい」と考える人が多いです。
しかし、数学Ⅱまでの範囲をしっかりと理解できた人には取り組みやすいかもしれません。
実は、これまでの数学の内容を応用しているに過ぎないので、新しい概念みたいなものはほぼ出ません。
内容の中心は、正に大学で習うことになる解析学の基本。つまり微分と積分です。
ちゃんと今まで習ってきた数学が分かれば、数Ⅲで必要なのは根気と計算力!
どのような人に必要なのか
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数学Ⅲはどんな人に必要な科目なの?
大学の理系学部学科に進む人は必須です。
難しい科目には違いないので、選択科目としては避ける人が多い傾向にありますが、
「数Ⅲを選択しなかったから、受験資格がないことが分かった」と涙を飲んで進路を変える高校生もいます。
自分の進みたい進路が理系なのかどうか、数学Ⅲが必要なのかどうか、しっかりと調べておきましょう。
また、大学で解析学を学ぶのであれば、絶対に必要な科目です。
数学Aとは?
どのような内容なのか
数学Aとは、中学校の数学を踏まえ、事象を数学的に考察する能力を養う科目である。
ざっくりというと、「いろいろな物事を、数学を使って考える力をつけよう」という科目です。
数学Ⅰと並行して授業を受けられるので、数学Aも基礎的な内容であるとも考えられます。
しかし・・・この数学Aは隠れた難関と言われています。
模試を受けている人は分かると思いますが、「教科書」と「入試問題」の難易度差がかなり大きいのです。
計算問題だけではなく、まさに「数学的に考える」ことを要求されるので、
下手をすると、「数学Ⅲよりも苦手」とする人もいるくらいです。ここで挫折した人も少なくないのでは?
逆に、「数学Aが一番簡単」という人もいます。得意不得意がはっきりと出てしまう科目です。
どのような人に必要なのか
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数学Aはどんな人に必要な科目なの?
入試で数学が必要ならば、数学Ⅰとセットでほぼ出題されます。
数学的思考が必要なため、就職試験にも使われることがあります。(特に確率の問題)
文系の人は、数学が必要ない、あるいは数学Ⅰだけで良い人が多いと思いますが、
進学するのであれば、勉強しておくと進学先の選択肢が大幅に増えます。
数学Bとは?
どのような内容なのか
数学Bとは、問題を解決するために、数学の知識や技能を活用する方法を学ぶ科目である。
数学Bの特性としては、「生活・仕事で生かしやすい数学」ということが挙げられます。
傾向は数学Aとよく似ていますが、直接的なつながりはありません。
意外と勘違いされているのですが、数学Bは数学Ⅰの履修後に習うことができる科目です。
こちらも数学A同様に、数学的に考えることを重視するので苦手な人も多いようです。
それに加え、数学A以上に計算も必要なので、かなり大変です。
しかし、一度身に付けてしまえばかなり強力な武器になります。ぜひ頑張りましょう。
どのような人に必要なのか
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数学Bはどんな人に必要な科目なの?
数学Ⅱと同じで、 文系・理系を問わず、国公立大学に進学をする人には必要です。
数学Ⅱと数学Bは、内容は違えども難易度に大きな差はないと考えられています。
つまり、入試等においては、数学Ⅱと数学Bはほぼ同列に扱われると考えてください。
「数学Ⅱ・B」としてセットで出題されることも少なくないので、数学Ⅱと一緒に学びましょう。
また、入試では「数学Ⅱ」か「数学B」のどちらかを選択という場面もあるので、
数学Ⅱが苦手だった場合の選択肢として考えても良いと思います。
数学Cとは?
どのような内容なのか
数学Cとは、数学的な見方や考え方で、数学的な表現の工夫を学ぶ科目である。
統廃合により一度は消えてしまった科目ですが、この度復活することになりました。
数学A、数学Bに似た傾向にある科目ですが、これも系統性はほとんどありません。
数学Cを習ったことのある人からすると、数学Cといえば「行列」をイメージすると思います。
実は、「数学的な表現の工夫」という単元の中に行列が含まれています。
かつての数学Cは数学の一科目でありながらも、「理系大学の出題範囲に含まれない」ケースがありました。
したがって、理系大学に進学した人には「数学C」はやらなかった人も少なくないです。
この度復活したことで、どのような位置づけとして扱われるのか注目されます。
どのような人に必要なのか
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数学Cはどんな人に必要な科目なの?
現時点だと何とも言えませんが、おそらく「数学Ⅲ」と同列か、それに準ずる扱いになると思います。
つまり、大学の理系学部学科の人に必要になるはずです。
また、扱う内容も「ベクトル」「複素数平面」という、数Bや数Ⅲにおける重要単元であったことから、
今回の数学Cを重要視する大学も多いのではないでしょうか。
以上、数学の科目についてまとめました。ぜひ参考になればと思います。